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矯正に関する知識

【葛飾区の矯正歯科医が解説】マウスピース矯正 vs ワイヤー矯正!後悔しないための徹底比較5選

こんにちは。東京都葛飾区の歯医者、新小岩いろは歯科・矯正歯科 院長の細谷 亜沙美です。

「歯並びを治したいけれど、どんな装置がいいのか分からない」 「透明なマウスピース矯正が人気だけど、私にもできるの?」 「やっぱり昔ながらのワイヤー矯正の方が確実に治るの?」

矯正治療を検討し始めたとき、まず最初にぶつかる壁が「装置選び」ではないでしょうか。特に、近年のマウスピース矯正(インビザラインなど)の普及により、選択肢が増えた分、迷ってしまう患者様が葛飾区エリアでも非常に増えています。新小岩駅をご利用の通勤・通学中の方々からも、「仕事中に目立たない方がいい」「でも早く終わらせたい」といった様々なご要望を伺います。

結論から申し上げますと、「どちらが優れているか」という絶対的な正解はありません。あるのは、「あなたのライフスタイルや歯並びの状態に、どちらが合っているか」という相性です。 どちらにも素晴らしいメリットがあり、同時に知っておくべきデメリット(注意点)があります。

今回は、数多くの症例を見てきた矯正歯科医の視点から、マウスピース矯正とワイヤー矯正を「5つのポイント」で徹底比較します。ご自身が何を優先したいか(見た目?期間?費用?)を考えながら、後悔しない選択をするための参考にしてください。

目次

  1. 比較①【見た目】:接客業でも安心なのはどっち?
  2. 比較②【痛みと違和感】:口内炎や締め付け感の違い
  3. 比較③【食事と歯磨き】:日常生活のストレスが少ないのは?
  4. 比較④【適応症例】:難症例や抜歯が必要なケースへの対応力
  5. 比較⑤【費用と期間】:トータルコストと治療スピードの真実
  6. まとめ

1. 比較①【見た目】:接客業でも安心なのはどっち?

矯正治療をためらう最大の理由の一つが「見た目」です。この点において、マウスピース矯正(インビザラインなど)は圧倒的な優位性を持っています。透明で薄いプラスチック製のアライナーは、装着していても至近距離で見ない限り、ほとんど他人に気づかれません。接客業や営業職、人前に出る機会の多い方にとって、これは何物にも代えがたいメリットです。「矯正していることを知られたくない」という方には、マウスピース矯正が第一選択となるでしょう。

一方、ワイヤー矯正(表側)は、歯の表面にブラケットという装置とワイヤーを通すため、どうしても目立ってしまいます。しかし、最近では歯の色に馴染む「セラミックブラケット」や「ホワイトワイヤー」を使用することで、昔のような「ギラギラした金属」のイメージとは異なり、かなり目立ちにくくなっています。また、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正(リンガル矯正)」を選べば、正面からは全く見えません(ただし費用は高額になります)。「少し見えてもいいから確実に治したい」のか、「絶対に見えたくない」のかが、判断の分かれ目です。

2. 比較②【痛みと違和感】:口内炎や締め付け感の違い

「矯正は痛い」というイメージをお持ちの方も多いと思います。痛みの種類と強さにも違いがあります。

ワイヤー矯正は、月に一度の調整時にワイヤーを締め直すため、その直後から数日間、「ググッと締め付けられるような痛み(歯が動く痛み)」を比較的強く感じやすいです。また、ブラケットなどの装置が唇や頬の内側に当たり、口内炎ができたり、擦れて痛かったりする物理的な不快感も伴います。慣れるまでは、食事や会話が辛く感じることもあります。

対してマウスピース矯正は、1枚のマウスピースで動かす歯の移動量が細かく設定(約0.25mm程度)されているため、過度な力がかかりにくく、痛みが比較的マイルドだと言われています。また、装置の表面が滑らかなため、口内炎ができるトラブルもほとんどありません。「痛みに弱い」「口の中が荒れやすい」という方には、マウスピース矯正の方がストレスが少ないかもしれません。

3. 比較③【食事と歯磨き】:日常生活のストレスが少ないのは?

生活の質(QOL)に直結するのが、食事と歯磨きのしやすさです。

マウスピース矯正の最大のメリットは「取り外しができること」です。食事の際は装置を外すため、硬いものや粘着性のあるもの(ガムやお餅など)も制限なく、今まで通り楽しめます。また、歯磨きの際も装置を外せるため、フロスを通したり、歯ブラシを隅々まで当てたりすることが容易で、虫歯リスクを低く抑えることができます。ただし、「食後は必ず歯磨きをしてから装着する」というルールを徹底しなければならないため、間食が多い方や、外出先での歯磨きが難しい方には、逆に負担となる場合があります。

一方、ワイヤー矯正は装置が固定されているため、取り外しの手間はありませんが、食事制限があります。硬いお煎餅やキャラメルなどは装置が外れる原因になるため避けなければなりません。また、装置の周りに食べ物が詰まりやすく、歯磨きが非常に難しくなります。専用のブラシを使って時間をかけてケアしないと、矯正中に虫歯になってしまうリスクがあります。

4. 比較④【適応症例】:難症例や抜歯が必要なケースへの対応力

「どんな歯並びでもマウスピースで治せるの?」と聞かれることがありますが、答えは「NO」です。マウスピース矯正の技術は飛躍的に進化していますが、それでもワイヤー矯正の方が得意とする動きが存在します。

ワイヤー矯正は、歴史が長く、歯を平行に移動させたり、ねじれを解消したり、歯の根っこ(歯根)から大きく動かすことが得意です。そのため、**抜歯が必要な重度のガタガタ(叢生)**や、骨格的な問題を含む難症例など、ほぼ全ての症例に対応可能です。「確実に、細かいところまで完璧に仕上げたい」という場合、ワイヤー矯正に軍配が上がることが多いです。

マウスピース矯正は、歯を傾斜移動させたり、奥歯を後ろに送ったりするのは得意ですが、複雑な動きや大きな移動は苦手な場合があります。適応外の症例で無理にマウスピース矯正を行うと、治療期間が延びたり、理想通りの仕上がりにならなかったりするリスクがあります。 ただし、当院ではCTやアイテロ(iTero)などの精密検査機器を用いて診断を行うため、マウスピースで治療可能かどうかも正確に判断できます。

5. 比較⑤【費用と期間】:トータルコストと治療スピードの真実

最後に、気になる費用と期間です。

費用に関しては、以前は「マウスピースは高い」と言われていましたが、現在はワイヤー矯正(審美ブラケット)とマウスピース矯正の価格差は縮まってきており、ほぼ同程度か、医院によってはマウスピースの方が安いケースもあります(※裏側矯正は高額です)。当院では、どちらを選んでもトータルフィー制度を採用しているため、調整料などの追加費用を気にせず治療を受けていただけます。また、デンタルローンを利用すれば、月々の支払額に大きな差は出ません。

期間については、「マウスピースの方が早い」という情報もありますが、これは一概には言えません。マウスピース矯正は、「1日20時間以上装着する」というルールを患者様が守れるかどうかで、治療スピードが劇的に変わります。装着時間が足りないと歯が動かず、期間がどんどん延びてしまいます。一方、ワイヤー矯正は装置が固定されているため、ご自身の意志に関わらず24時間治療が進みます。「自己管理に自信がない」「ついついサボってしまいそう」という方は、ワイヤー矯正の方が、結果的に早く、確実に終わる可能性が高いです。

まとめ

マウスピース矯正とワイヤー矯正、それぞれの特徴を比較しました。

  1. 見た目:マウスピース矯正が圧倒的に目立たない。
  2. 痛み:マウスピース矯正の方が痛みが少なく、口内炎もできにくい。
  3. 生活:マウスピースは食事・歯磨きが快適だが、自己管理(装着時間)が必須。ワイヤーは手間がないが、食事制限と歯磨きの難しさがある。
  4. 適応:ワイヤー矯正はほぼ全ての症例に対応。マウスピースは診断が必要。
  5. 費用・期間:費用は同程度。期間は「自己管理できるか」でマウスピースの勝敗が決まる。

どちらが「正解」ということはありません。大切なのは、ご自身の性格や生活スタイルに合わせて、「無理なく続けられる方」を選ぶことです。 新小岩いろは歯科・矯正歯科では、矯正認定医が在籍しており、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、どちらも高いレベルで提供できる環境が整っています。「自分にはどっちが合っているの?」と迷われている方は、ぜひ一度、当院の無料相談へお越しください。精密検査とカウンセリングを通して、あなたにとってベストな選択を一緒に探していきましょう。

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