こんにちは。東京都葛飾区の歯医者、新小岩いろは歯科・矯正歯科 院長の細谷 亜沙美です。

葛飾区内、特に新小岩エリアには数多くの歯科医院があり、矯正治療に対応しているクリニックも増えてきました。「歯並びを治したい」と決心したものの、いざ病院を探し始めると、「どこの歯医者さんがいいのか分からない」「何を基準に選べば失敗しないの？」と、迷子になってしまう患者様が非常に多くいらっしゃいます。矯正治療は、虫歯の治療のように「痛いから行って、治ったら終わり」というものではありません。年単位の長いお付き合いになり、費用も高額です。そして何より、治療の結果がその後の人生の「笑顔」や「健康」を左右する、非常に重要な医療です。

だからこそ、最初の「医院選び」で失敗することは絶対に避けなければなりません。「家から近いから」「値段が安そうだから」という理由だけで安易に決めてしまい、治療が思うように進まなかったり、担当医との信頼関係が築けずに途中で通うのが辛くなってしまったりするケースは、残念ながらゼロではありません。今回は、葛飾区で矯正治療を検討されている皆様が、ご自身にぴったりの、信頼できる歯科医院と出会うために、必ずチェックしていただきたい「4つのポイント」について、矯正歯科医の視点から詳しく解説していきます。

1. 診断力と説明：精密検査の有無と「できないこと」も話してくれるか

矯正治療の成功の8割は、治療前の「診断」で決まると言っても過言ではありません。見た目の歯並びだけを見て、「ここを抜いて並べればきれいになりますよ」と安易に判断するのではなく、科学的な根拠に基づいた診断を行っているかが、最初のチェックポイントです。

具体的には、「セファログラム（頭部X線規格写真）」という矯正治療専用のレントゲン撮影を行っているかどうかを確認してください。これは、歯の角度だけでなく、顎の骨格的なズレや、横顔のバランス（Eライン）を分析するために不可欠な資料です。また、当院でも導入している「iTero（アイテロ）」などの口腔内スキャナーを用いて、歯型をデジタルデータ化し、噛み合わせを三次元的にシミュレーションできる環境があるかも、診断の精度を左右します。こうした精密検査を行わずに治療計画を立てることは、設計図なしで家を建てるようなものであり、非常にリスクが高いと言わざるを得ません。

そして、その診断結果を伝える「カウンセリング」の質も重要です。良い歯科医師は、「矯正治療でできること（メリット）」だけでなく、「できないこと（限界）」や「リスク（デメリット）」についても、包み隠さず説明します。「あなたの場合は、骨格的な問題が大きいので、外科手術をしない限り、顎のしゃくれ感は完全には治らない可能性があります」「歯茎が下がるリスクがあります」といったネガティブな情報も含めて、誠実に伝えてくれるドクターこそが信頼に値します。質問に対して曖昧に答えたり、契約を急かしたりするような医院は避けた方が賢明です。

2. 総合的な対応力：矯正専門医院か、一般歯科もできる総合歯科か

次にチェックしていただきたいのが、その医院が「矯正治療のみを行う専門医院」なのか、それとも「虫歯治療や抜歯も行う総合歯科医院」なのか、という点です。これは、患者様の利便性と安心感に直結する非常に大きなポイントです。

矯正専門医院のメリットは、矯正に関する知識や設備が特化している点ですが、デメリットとして「矯正以外の処置ができない」ケースが多いことが挙げられます。例えば、矯正治療を始める前に「抜歯（便宜抜歯）」が必要になった場合や、治療中に「虫歯」が見つかった場合、専門医院では処置ができず、「抜歯や虫歯治療は、かかりつけの一般歯科で行ってきてください」と、他院へ紹介状を書かれることがあります。患者様は、矯正歯科と一般歯科の2軒を掛け持ちで通院しなければならず、予約の調整や移動の手間が大きな負担となります。また、連携がうまくいかないと、治療開始が遅れる原因にもなります。

一方、当院のような「矯正治療も行う総合歯科医院」の場合、抜歯も、虫歯治療も、歯周病のケアも、すべて一つの医院で完結（ワンストップ）させることができます。 特に、矯正治療中は装置の影響で歯磨きが難しくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。そんな時、毎回の調整と同時に、歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングを受けられたり、小さな虫歯を即座に治療できたりする環境は、歯を守る上で非常に有利です。また、インプラントやセラミック治療など、他の治療と組み合わせた総合的な治療計画（コンビネーション治療）を立てられるのも強みです。「矯正中のトラブルにもすぐに対応してほしい」「あちこち通うのは面倒」という方は、総合的な対応力のある医院を選ぶことを強くお勧めします。

3. 費用の透明性：トータルフィー制度と支払い方法の選択肢

矯正治療は「自費診療」であり、高額な費用がかかります。だからこそ、費用の仕組みが明確で、納得できるものであるかを確認することは必須です。矯正治療の料金体系には、大きく分けて2つのパターンがあります。

1つ目は「処置料別払い制」です。初期費用（装置代など）は抑えられていますが、毎回の通院ごとに「調整料（処置料）」として3,000円〜5,000円程度がかかるシステムです。治療が早く終われば安く済みますが、治療期間が長引けば長引くほど総額が膨らんでいくため、最終的にいくらかかるのかが見通しにくいというデメリットがあります。 2つ目は「トータルフィー制度（総額提示方式）」です。治療開始から終了までにかかる全ての費用（検査料、装置代、毎回の調整料、保定装置代など）を、最初に提示するシステムです。当院もこのシステムを採用していますが、最大のメリットは「追加費用がかからない」という安心感です。治療期間が予定より長引いても、毎回の支払いは発生しません。

医院を選ぶ際は、提示された見積もりがどちらのシステムなのかを必ず確認しましょう。「安く見えるけれど、実は調整料が含まれていなかった」「保定装置代は別だった」というケースもあります。総額でいくらになるのかを比較検討することが大切です。 また、支払い方法の選択肢も重要です。高額な費用を一度に支払うのが難しい場合、「デンタルローン」や「院内分割払い」、「クレジットカード払い」に対応しているかどうかも確認してください。特にデンタルローンは、月々数千円〜の支払いで治療を開始できるため、学生の方や若手の社会人の方にとって大きな助けとなります。無理のない支払い計画が立てられる医院を選ぶことも、治療を継続するための重要なポイントです。

4. 通いやすさと雰囲気：数年通うための立地・診療時間・スタッフ対応

矯正治療は、平均して2年〜3年、保定期間を含めるとそれ以上の期間、定期的に通院する必要があります。ワイヤー矯正なら月に1回、マウスピース矯正なら2〜3ヶ月に1回程度ですが、それでも「通いやすさ」はモチベーションを維持する上で無視できない要素です。

まずは「立地」です。ご自宅や職場、学校から通いやすい場所にあるか。雨の日でも苦にならない駅近かどうかもポイントです。新小岩エリアであれば、駅からのアクセスや駐輪場の有無なども確認しておきましょう。 次に「診療時間」です。お仕事や学校帰りに通える時間まで診療しているか、土日祝日も診療しているかは、忙しい現代人にとって非常に重要です。予約が取りにくい医院だと、治療期間が延びてしまう原因にもなります。

そして、意外と重要なのが「医院の雰囲気とスタッフの対応」です。長いお付き合いになる中で、受付スタッフの対応が冷たかったり、歯科衛生士のクリーニングが雑だったりすると、通うのが億劫になってしまいます。また、先生との相性も大切です。威圧的で質問しづらい先生ではなく、親身になって話を聞いてくれる先生であれば、治療中の些細な不安もすぐに相談できます。 これらを確認するためには、実際に「初診相談（カウンセリング）」に行ってみるのが一番です。院内の清潔感、スタッフの挨拶、待ち時間の長さなど、ホームページだけでは分からない「空気感」を肌で感じてください。「ここなら数年間、気持ちよく通えそうだ」と直感的に思えるかどうかも、失敗しないための大切な判断基準です。

まとめ

葛飾区で矯正治療を選ぶ際の4つのチェックポイントについて解説しました。

1. 診断力：セファログラムやCTなどの精密検査を行い、リスクまで説明してくれるか。
2. 対応力：虫歯や抜歯など、一般歯科治療も同じ医院で対応可能か（総合歯科か）。
3. 費用：トータルフィー制度など、総額が明確で支払い方法が豊富か。
4. 環境：立地、診療時間、スタッフの対応など、長期間通い続けられる環境か。

矯正治療は、あなたの人生をより良くするための素晴らしい自己投資です。だからこそ、焦って決める必要はありません。複数の医院で相談を受け（セカンドオピニオン）、ご自身が最も納得し、信頼できると感じた医院を選んでください。 新小岩いろは歯科・矯正歯科では、これら全てのポイントにおいて、患者様に安心して選んでいただける体制を整えています。葛飾区で歯並びにお悩みの方は、ぜひ一度、当院の無料相談にお越しください。あなたの未来の笑顔を、責任を持ってサポートさせていただきます。

以上、東京都葛飾区の歯医者 新小岩いろは歯科・矯正歯科、院長の細谷 亜沙美でした。

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