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矯正に関する知識

葛飾区の歯医者が解説|矯正治療のメリット・デメリット5選!後悔しないための判断基準

矯正治療のメリット・デメリットがひと目で分かるイメージ(白と淡いブルー背景・文字入り)

こんにちは。東京都葛飾区の歯医者、新小岩いろは歯科・矯正歯科 院長の細谷 亜沙美です。

近年、マスク生活が定着したことや、健康意識の高まりを受けて、葛飾区にお住まいの方々からも「歯並びを治したい」というご相談を非常に多くいただくようになりました。お子様の将来を考えた小児矯正はもちろんのこと、長年のコンプレックスを解消したいという大人の矯正治療(成人矯正)の需要も急増しています。美しい歯並びは、笑顔の魅力を引き出すだけでなく、お口や全身の健康を守る上でも非常に大きな役割を果たします。しかし、矯正治療は決して手軽なものではありません。長い治療期間と、安くはない費用がかかる、人生における一大プロジェクトです。「やってよかった」と心から思える結果を手に入れるためには、良い面(メリット)だけでなく、大変な面(デメリット)もしっかりと理解し、納得した上で治療をスタートさせることが何よりも重要です。

インターネット上には様々な情報が溢れていますが、良いことばかりが強調されていたり、逆に不安を煽るような内容だったりと、何を信じていいか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで今回は、日々多くの患者様の歯並びのお悩みに向き合っている矯正歯科医の立場から、矯正治療を検討する際に絶対に知っておいていただきたい「メリット」と「デメリット」を、厳選して5つのポイントにまとめました。葛飾区で矯正治療をお考えの皆様が、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。

1. メリット①:第一印象を劇的に変える「審美性」の向上と精神的変化

矯正治療を受ける最大の動機として、多くの方が挙げられるのが「見た目の改善」です。歯並びが整うことによる審美的なメリットは、単に「歯が綺麗に並ぶ」という物理的な変化にとどまりません。口元は、目元と同じくらい、その人の第一印象を決定づける重要なパーツです。例えば、ガタガタの歯並び(叢生)や出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)などが改善されると、清潔感が増し、知的で洗練された印象を相手に与えることができます。また、横顔の美しさの指標とされる「Eライン(エステティックライン)」を意識した治療を行うことで、口元の突出感が解消され、鼻が高く見えたり、顎のラインがシャープになったりと、お顔立ち全体のバランスが整う効果も期待できます。

そして、何より強調したいのが「精神的なメリット」です。長年歯並びにコンプレックスを抱えている方は、無意識のうちに口元を手で隠してしまったり、人前で大きく口を開けて笑うことをためらったりしがちです。矯正治療によってそのコンプレックスから解放されると、性格まで明るく前向きになられる患者様を、私はこれまでに何人も見てきました。「思いっきり笑えるようになった」「自分に自信が持てるようになった」という言葉は、私たち歯科医師にとっても最高の喜びです。就職活動や結婚式などのライフイベントを控えている方にとっても、自信に満ちた笑顔は最強の武器となります。このように、矯正治療は単なる美容整形とは異なり、ご自身の本来持っている魅力を最大限に引き出し、その後の人生を精神的にも豊かにしてくれる、非常に価値のある治療なのです。

2. メリット②:「予防歯科」の観点から見る、むし歯・歯周病リスクの低減

歯科医師として、私が矯正治療を強くお勧めするもう一つの大きな理由は、「お口の病気の予防」に直結するからです。歯並びが悪い状態、特に歯が重なり合って生えている叢生(そうせい)の場合、どうしても歯ブラシの毛先が届かない「死角」が生まれてしまいます。どれだけ丁寧に磨いているつもりでも、歯と歯の間や重なった部分にはプラーク(歯垢)が残りやすく、そこからむし歯や歯周病が発生するリスクが格段に高くなります。また、歯並びが悪いと、特定の歯にばかり噛む力が集中してしまい、その負担によって歯が欠けたり、歯を支える骨が溶けたりする原因にもなります。

矯正治療によって歯がきれいに整列すると、歯ブラシが全ての歯面に均等に当たるようになり、フロスや歯間ブラシもスムーズに通せるようになります。つまり、日々のセルフケアの効率が劇的に向上し、お口の中を清潔に保ちやすくなるのです。これは、将来的にむし歯や歯周病で歯を失うリスクを大幅に下げることを意味します。実際、80歳で20本以上の自分の歯を残している方(8020達成者)の歯並びを調査すると、反対咬合(受け口)や開咬(前歯が噛み合わない)の方がほとんどいないというデータもあります。きれいな歯並びは、一生ご自身の歯で食事を楽しむための「最強の予防策」なのです。さらに、歯並びが整うことで口唇が閉じやすくなり、口呼吸から鼻呼吸へと改善される効果も期待できます。口呼吸によるお口の乾燥は、唾液の自浄作用を低下させ、むし歯や口臭の原因となるため、この点でも矯正治療は大きな予防効果を発揮します。

3. メリット③:全身の健康を守る「噛み合わせ」と「咀嚼機能」の改善

矯正治療のメリットは、お口の中だけにとどまりません。正しい「噛み合わせ」を獲得することは、全身の健康維持にも深く関わっています。歯並びが悪く、上下の歯が正しく噛み合っていないと、食べ物を効率よく噛み砕く(咀嚼する)ことができません。十分に噛み砕かれないまま飲み込むと、胃腸などの消化器官に大きな負担がかかり、消化不良や栄養吸収の妨げになる可能性があります。特に成長期のお子様にとっては、健全な発育を阻害する要因にもなりかねません。また、高齢の方にとっては、咀嚼機能の低下は認知症のリスクを高めたり、誤嚥性肺炎の原因になったりすることもあります。

さらに、噛み合わせのズレは、顎の関節や周囲の筋肉に不自然な負担をかけます。これが原因で「顎関節症」を引き起こし、口が開けにくい、顎が痛いといった症状が出ることがあります。それだけでなく、顎の筋肉の緊張は首や肩の筋肉にも連鎖し、慢性的な肩こりや頭痛、姿勢の歪み、さらには自律神経の乱れなど、一見歯とは関係なさそうな全身の不調(不定愁訴)を引き起こす原因となることも少なくありません。矯正治療によって、左右均等にバランスよく噛めるようになると、これらの症状が改善されるケースが多く見られます。「しっかり噛める」ということは、脳への血流を増やし、集中力を高めたり、運動能力を向上させたりする効果もあると言われています。矯正治療は、単に歯を並べるだけでなく、身体全体のバランスを整え、健康な生活基盤を作るための治療でもあるのです。

4. デメリット①:年単位の「治療期間」と継続的な「通院」の負担

ここからは、矯正治療を始める前に必ず理解しておいていただきたいデメリットについてお話しします。まず最大のハードルとなるのが、「治療期間の長さ」です。矯正治療は、歯を支えている骨の代謝(吸収と再生)を利用して、歯をゆっくりと動かしていく治療です。無理な力をかけて急いで動かそうとすると、歯の根が短くなってしまったり(歯根吸収)、歯の神経が死んでしまったりするリスクがあるため、生理的なスピードに合わせて慎重に進める必要があります。そのため、一般的な全顎矯正の場合、装置をつけて歯を動かす期間(動的治療期間)だけで、平均して2年〜3年程度の歳月を要します。部分的な矯正でも数ヶ月〜1年はかかります。

さらに、歯が綺麗に並んだ後も、「保定期間」という重要なステップが待っています。動かしたばかりの歯は、元の位置に戻ろうとする「後戻り」の力が働きます。これを防ぎ、歯並びを安定させるために、リテーナーと呼ばれる保定装置を、動的治療期間と同じくらいの期間(最低でも2年程度)装着し続ける必要があります。つまり、トータルで考えると、矯正治療は数年単位の長いお付き合いになるのです。 また、その間は定期的な「通院」も必要です。ワイヤー矯正であれば月に1回程度、マウスピース矯正であれば1〜3ヶ月に1回程度、装置の調整や経過観察のために通院しなければなりません。お仕事や学業、部活動などで忙しい方にとっては、この通院スケジュールの確保が負担になることもあるでしょう。途中で通わなくなってしまうと、治療期間が延びるだけでなく、むし歯ができたり、歯並びが悪化したりする可能性もあります。モチベーションを維持し、根気よく通い続ける覚悟が必要となります。

5. デメリット②:避けては通れない「痛み・違和感」と「費用」の壁

もう一つの大きなデメリットは、治療に伴う「痛み」や「違和感」、そして「費用」の問題です。矯正治療は、歯に力を加えて骨の中を移動させるため、特に治療初期や、ワイヤーを調整した直後の数日間は、歯が浮くような痛みや、物を噛むと痛いといった症状が出ることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、「痛くて食事が辛い」と感じる方もいらっしゃいます。また、矯正装置がお口の中に入ることで、唇や舌に当たって口内炎ができたり、喋りにくさを感じたり、食べ物が挟まりやすくなったりといった不快感も、慣れるまではストレスになることがあります。マウスピース矯正の場合は痛みは比較的少ないですが、1日20時間以上の装着という自己管理のストレスがあります。

そして、忘れてはならないのが「費用」です。矯正治療は、一部の先天性疾患や顎変形症などを除き、原則として公的医療保険が適用されない「自由診療(自費診療)」となります。そのため、治療費は全額自己負担となり、総額で数十万円〜100万円以上かかることが一般的です。これは家計にとって決して小さな出費ではありません。ただし、噛み合わせの改善など治療目的であると認められれば「医療費控除」の対象となり、確定申告を行うことで税金の一部が還付される制度を利用できます。また、当院のように「デンタルローン」や「院内分割払い」に対応している医院も多くありますので、月々の負担を抑えながら治療を受けることも可能です。痛みや違和感は一時的なものであり、費用も将来の健康への投資と考えれば十分に価値のあるものですが、治療を始める前には、これらの負担についてもしっかりとシミュレーションしておくことが大切です。

まとめ

葛飾区の皆様に向けて、矯正治療のメリットとデメリットを5つのポイントで解説しました。

  1. 審美性:見た目のコンプレックスを解消し、精神的な自信と笑顔をもたらす。
  2. 予防効果:歯磨きがしやすくなり、将来のむし歯や歯周病のリスクを減らす。
  3. 機能改善:噛み合わせを整え、胃腸の負担軽減や全身の健康維持に貢献する。
  4. 期間と通院:年単位の長い治療期間と、定期的な通院が必要になる。
  5. 痛みと費用:調整時の痛みや違和感、保険外診療による経済的な負担がある。

矯正治療は、長い期間と費用、そして患者様ご自身の努力が必要な治療ですが、それを乗り越えた先には、「一生ものの健康な歯並び」と「自信に満ちた笑顔」という、何物にも代えがたい財産が待っています。メリットとデメリットを天秤にかけ、ご自身にとって「やる価値がある」と納得できた時が、治療を始めるベストなタイミングです。 新小岩いろは歯科・矯正歯科では、無料の矯正相談を行っております。患者様一人ひとりのお悩みやライフスタイルに合わせて、ワイヤー矯正からマウスピース矯正まで、最適なプランをご提案させていただきます。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に、あなたの未来の笑顔を作っていきましょう。

以上、東京都葛飾区の歯医者 新小岩いろは歯科・矯正歯科、院長の細谷 亜沙美でした。

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